クリスマスの魔法
それから、私は別れが切り出されるまで、やり過ごした。
電話でのやり取りも誘われたが断ったり受けたりの半々だった。
いや、もしかしたら断った回数の方が多いかもしれない。
1ヶ月記念日も、彼が楽しみに祝ってくると思ったが何も無かった。
私だけが覚えてたのかなと思うと、笑えてきた。
記念日なんて覚えれないから紙切れにメモしておいたんだけどな。
そんな努力もして好きになろうとしてた自分が馬鹿みたいだと思った。
彼はそれでも、「好きだよ。」って言ってきた。
信じたフリをしていた。
そんな自分が最低だと思うようになった。