〜single mother〜切なすぎる恋
久々のお出かけに私は冷静さを
取りながらもな電車の中で内心ワクワク
していた。フェスも楽しみだったが
ユリとサヤと会うのも久々だったから
話したいことが沢山あったからだ。
スマートフォンが鳴った
〜♪
「舞!いま階段登って出口出たよ!」
ユリからだ。
辺りを見渡すと網タイツにスカート
トップスは赤。昔からユリは派手な子。
けれど、とても似合っていて羨ましく
思ったりもした。
すぐに見つけることが出来た。
ユリとサヤは自宅が近いため一緒に
来ると連絡があったためすぐに合流できた。
「今日の一杯目はビールだな!」
ユリが言った。それにかぶせてサヤも
「私は甘い飲みやすいお酒がいいな!」
相変わらずサヤらしいと思った。
駅からフェス会場まで15分くらい
歩いて行くと音楽が聞こえてきた。
入り口から会場に入ると人があふれていた。
人をかきわけてまずは乾杯。
サヤと私はビール。ユリは甘いカクテル。
「早く酔っ払って楽しもう♪」
そう言ったユリに私もビールを一気に
飲んだ。その後もずっと飲みっぱなしで
三人はいい感じに酔っ払ってきて
音楽に合わせて身体を踊らしリズムを
とった。
ポツ…ポツ…。
夕方になり雨が降ってきた。
野外だったため屋根がなく朝に
天気予報で雨予報になるのはあらかじめ
知っていたが早めに降り始めてきた。
三人ともレインコートを持っていたため
レインコートをきて楽しんでいたが
やはり濡れた身体に寒さは応えて
帰ろうと話していた時……。。
身体に電気が走って周りで踊ってる人や
乾杯の声。騒音が全てフリーズ状態に
なったような感覚。目の前には、
会ったことが無いのに昔から知ってるような
感覚の人物。もちろん会ったことが
なければ話したことすらない。
だんだん自分に近づいてきて一言。
「飲んでる?」
この人が祐だ。スラっとしてて見た感じ
180センチはあるだろう身長に
鍛え上げられた身体。
サイド刈り上げジェルで固められた
ヘアスタイル。優しそうな笑顔で私を
見ていた。その瞬間に出会ってしまったと
私は思った。