〜single mother〜切なすぎる恋
離婚してから私は男性に心を許さないで
きた。なぜかというと失恋をすると
私はなかなか立ち直れない
性格だからである。今の状況的に
シングルマザーを受け入れて付き合って
行けるような男性がいない。と
私の固定観念だがそう簡単に信用しては
行けないと思ってきたから。
最大の理由は、失恋して自分がどんだけ
苦しい思いをしたとしても病んでる
時間なんか私には一切許されないのだ。
子供達がいるからその子たちには
私の悩みなど実際関係ないからだ。
まだ小さい子供に分かったとしたら
それは子供にとったらどうでもいいこと。
祐が声をかけてきたので私もとっさに
小さな声で「飲んでます。」と言った
「俺たち三人で来たんだよね!そっちわ?」
「私達も三人だけど雨降って来たし
帰ろうて思ってて!」とこの人達から
離れたいと思ってしまった。
今思えばそれは『好きになる。』と
身体が反応したために精一杯の抵抗
だったに違いない。
祐とはそれから普通に話してきて私も
完全に逃げるタイミングを失った。
ユリとサヤを見ると祐の友達と
楽しそうに話していたので私も祐と
話していた。ふと祐が言った。
「今、舞の連絡先聞いたらこの場から
居なくなっちゃう気がするから
フェスが終わるまで話したい。
それから最後に連絡先教えてくれない?」
初対面でこの人なにを言ってるのか
さっぱりわからなかった。
だけどその目は真剣そのもので私は
目を離せなくなった。
落ちた…。私はこの人の人生に少しだけ
足を踏み入れてしまったのだ。