Darkest White
はあー…
めんどくせえ。
めんどくせえけど、こういう奴を見ると、俺の本性が疼く。
「俺と一緒に来るか。」
だから、こうやって、思ってもいない言葉が口からこぼれ出る。
そいつはすがるように俺を見つめている。
あーあ。
完全にこいつに巻き込まれた。
いや、それとも俺が巻き込んでいる…?
「答えろ。」
うじうじすんなバカが。
「……行く。」
とても高校生とは思えないほど痩せ細ったこいつは、小さく呟いた。
ーこいつに出会った理由はわからない。
偶然か、運命か。
でも、もしこいつにあったのが運命だったのなら、
俺はきっと、神様を恨むだろう。
どうしてこいつに巡り会わせたのか、と。
最低な、運命だー