Darkest White
ひっそりと静まり返った夜の公園はどこか不気味だ。
夜にこんなところにいるとばれたらお母さんに怒られちゃう。
そう思って立ち上がると、何か低い話し声が聞こえてきて息をひそめた。
「…らが…身構え…用意は…」
木陰にいるわたしにも緊張感が伝わってくる。
ただ事じゃない雰囲気を感じ取って、恐る恐る後ずさりしたその時。
ーカラン
っ!!!
やってしまった…!
この瞬間に空き缶をけらなくても…!!
「来たか…っ!?」
場がざわめくのを感じ、冷や汗が吹き出てくる。
膝がガクガクと揺れて、一番巻き込まれたくなかった集団に絡まれそうになっている、その自分の数分後の未来が恐ろしくて蒼白する。
(ち、違いますっ…)
だけどもちろんそんな思いは伝わらず。