Darkest White

そしてわたしも支度する。



この頃はバイトの時間をずらした。



光たちが家を出た後に行けるように、7時半からコンビニバイトで、休憩を挟んで2時に終わる。



そしてそのまま立て続けにカラオケのバイトを2時半から4時半に入れたけど、これは結構短縮させちゃったから、お給料が少し減った。



でもそれで健全な女子高生のように振る舞える。



バイトをしている間は、自分が今光たちと暮らしているという実感がまったく湧かなかった。


だけど、駅で岬か光が迎えに来てくれるたびに、ああ、この人たちと一緒にいるんだなあって思う。


家までの道は教えてくれないから、いつもバイト先から一駅乗った改札口で待ち合わせをしている。




いつか、二人のこと、もっと教えてくれたらいいな…




< 115 / 270 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop