Darkest White
光が続けざまに放ったその言葉が、やけに胸そこに気持ち悪く響いた。
甘えたこと?
自分の生きたい自分…?
わたしはどうして生まれたんだろう。
全ての事に意味があるって聞くけれど、わたしが生まれた意味なんて、一つでもあるだろうか。
きっとわたしが生きるにはもったいないこの命。誰か別のもっと生きる理由があった人に、これを捧げたい。
理想はたくさんある。夢だってあった。
光を見るたびに、憧れる一方で…無性に切なくなる。
アイロンをかけたばかりのパリッとした制服の匂いとか、紺色のネクタイを締める姿とか、想像できないかもしれないけれど教科書をペラペラとめくっている姿とか…そういうところを見ると、本当に苦しいんだ。
自分の生きたい自分は、もう、どこにもいない。
叶うはずのない理想を追い続ける、そんな愚かな真似は、現実重視をするわたしには到底できない難技だ。