Darkest White


「ねえ、」



『岬って、何者?』



そう聞いたら、殺されそう。



「んー?」



岬はシャーペンを噛みながら顔を上げる。


なんな子供っぽい…そうか、そういえばこの人ってわたしと一個しかかわらないんだっけ?にしては……なんか、色々な意味で経験ありそう…


「岬って……何してるの?」


これなら…まだ、まし…?


わっ、怖い。言っちゃった言っちゃった。聞いちゃった!


目をギュッとつむって衝撃に備える。この人なら人、殺しかねないから。


だけど返事は予想外だった。



「え?俺?サラリーマンだけど。」



「……………………。」



「銀行の。」



………………………。。。。。



「は、はああああ??」



はい、KOです。

負けました。



衝撃、120%くらいかな。

脳震盪じゃあすまないよ。

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