Darkest White
時がとまったのかとおもった。


「凛。」


「っ!」


「凛、凛が存在しない世の中は、同じじゃねえんだ。」

「…。」


「凛がいなかったら、俺はどうなるんだよ。」

「っぇ?」

「凛…お前を守りてえって言っただろ。」

「っ…」

「隣にいろ。離れんな…凛。」


その声がとてもさみしそうに聞こえたのはなぜだろう。


「光…?」

「お前の抱えてるもん、俺が受け止めてやるから。」


ああ、神さまは、わたしにこんなにも好きって気持ちを芽生えさせてくれた。


生きる。生きる意味を見つけたかもしれない。



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