Darkest White
光はただ、わたしを助けてくれようとしただけなのに…っ
ただの…ただの…良い人なのに…っ
どうしてかなっ…。
わたし…ここにいていいのかな。
わたしの全部の初めてが光がいい。
光と笑いあったあの暖かさ、
光を好きになるあの甘酸っぱい気持ち、
全部幸せだった。
もう、幸せになれない?
もう、遅いの?
「っ、やめて!!!」
抵抗すれば間に合うのかな?
わたしが嫌だと叫べば、止まるのかな…?
「やだやだやだ!!」
「ヒューヒューもっと泣け!もっと泣け!」
今までだったらされるがままで、耐えて耐えていた。
っでも今は!!
「光がいいのっ!!!!」
誰かがタンクトップに手を伸ばすっ…
ーボフッ
「俺のモンに触るんじゃねえ。」
この低くかすれた声をわたしは知っている。
大好きなあの人の声だから。
「っ、光?」
周りにいた不良が、どんどんと倒れていく。
どうして来てくれたの…?
あんなにひどいこと言ったんだよ…
っ、ずるいよ……。