Darkest White
「光の好きな食べ物は?」
「…ねえよ。」
「ええーつまんないの。」
「強いて言うなら…ス。」
「え?」
「……お前の作る微妙なオムライス。」
「え……。」
どうして…みんなこうなんだろう。
同じ道を歩んでないよね…?
オムライスは、わたしの中の黒歴史だ。
塗り替えられていく。暗い過去が、光によって。
「…そんなのいつでも作るよ。」
「ああ。」
わたしの大切な人は、皆オムライスが好きみたい。
「光…あのさ…。」
今なら言える。
「…。」
「学校行きたい。」
ジュー…
カタ。
「俺の部屋の二番目の引き出し開けてみろ。」
「は?」
「開けろっつってんだよ。」
今のわたしの話し、絶対スルーされたよね?
はあー…
あれでも勇気出して頑張ったんだけどなあ。