Darkest White
軽くスキップをしながら光の手元をのぞけば、お前はウサギか、なんて鼻で笑われた。
「う、うわあーー!なにこれ!!」
心底うるさそうに顔をしかめる光を前にしても、驚きを封印するつもりはない。
だって…!
「魚介カルボナーラ、、!?」
「うっせえ。」
光は無理やりわたしの横を通り抜けてテーブルにご馳走を置く。
「わたしなんかより…。」
女子力高めです。ちょっとだけ嫉妬しちゃいます。はい。
「あ?」
「むう!」
「はっ、女子力の欠片のねーお前だからな。俺の方が上出来だ。」
「ああーー!言ったな!」
「んだ、邪魔だ。」
光に立ちはだかれば、軽く舌打ちをされる。
「女子力ないことくらい自覚済みですー。」
「…開き直った。」
「もう光なんて知らないし。」
「フッ、バーカ。冗談だよ。」
「はい?」
「俺好きだよ、お前の料理。」