Darkest White



そこどけ、なんて言いながら椅子に座る光を前に、頭がぼーっとして動けなかった。

ボンと熱を持った頰は、なかなか元どおりにならないみたい。

な、なによ急に。いつも無表情で食べてるくせに!

ふ、不意打ちすぎる…

自分でもわかるくらい鼓動が速い。わたしって、こんな人だったっけ…?

それに加えて、


「顔赤えぞ?」


なんて爆弾ゼリフを落としながら光に顔を覗き込まれたもんだから、思いっきり睨んでやった。

こいつ絶対わかってて言ってる…!!最低だ!


「た、食べるよ!」

「ハハッ、はいはい。」


な、なんなんだこの余裕の違いは。


「光今日変だよ。」

「んー、そうか?」

「そうだよ。変。」


いつもはこんなにしゃべってくれないし、甘い雰囲気なんて欠片もないのに…


「お前はどっちの俺が好きか?」


….…-!?

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