Darkest White
「分かった?」
「川島花蓮…。」
「そう、同じ学校に通っているでしょう?」
「同じクラスなんです。」
「あら奇遇ね。この子…私の妹なの。」
え…
妹…?
私はもう一度写真を見つめた。
顔はほとんど変わっていない。ただ…
「な、んか…」
「気づいちゃった?」
「いや…ただ、雰囲気というか…」
「そう、もっと柔らかいでしょう?」
今の彼女とは比べ物にならないほど繊細な空気を纏った彼女は別人のようだった。今よりもずっと脆そうで…だけどまだどこか希望を持っているように見えなくもない。
キツイ眼差しをして、自分の命を軽視する彼女にはとてもではないけれど見えなかった。
どっちの川島花蓮の方が良いのかなんて…わからない。