Darkest White

最悪すぎる…


わたしは無意識に制服の胸ポケットのスマホを取り出す。


連絡する人なんて…限られてるしな…


迷惑かけたくないし…


って、なんでそんな諦めてんだよ自分。


でも、連絡かけるとしても、


『知らないイケメンに誘拐されました!』


なんて、言えないし…


『銃撃事件に巻き込まれました!』


なんて言ったら…中島さん怖いし。


ていうか、警察来た時にはうちの遺体発見されてるかもしれないし…


それもやだなあ。


それよりも、『あいつ』って誰?


あのいちごミルクの人…としか、思えないけど、あの人…悪人に見えない…し。


「あーーー、もお。」


なんでこんなことになっちゃったのわたし?本当に自分の運の悪さに泣けてくる。


本当だったら今頃、コンビニのバイト終わって公園でキムチおにぎり食べて、お昼寝するところだったのに…


「ここどこよーーー?!?」
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