Darkest White
軽くスキップをしながら、更衣室へ向かう。
「凛(りん)ちゃん、お疲れ〜」
そう声をかけてきてくれるのは好青年な雰囲気のコンビニの先輩、中島類さん。
周りの女性店員さんからの熱い視線に気づかない彼は、きっと心の底から純粋な印。
「疲れちゃいました〜」
そう言って伸びをすると、
「朝から大変だね」
と少し心配そうに声をかけてくれる。
「でも楽しいから全然平気です!」
とぱあっと笑えば、
「さすが凛ちゃん。ポジティブ〜!」
なんて言って笑われる。
そんな大好きな中島さんにペコッと頭をさげると、コンビニを後にする。
お昼時は会社員がたくさん道に溢れ出てくる。
この時間帯も、コンビニの忙しいひと時でもある。
わたしは近くの大きな公園へ行くと、草地にパーカーを広げてその上に腰を下ろす。
「いただきます」
小さく自分にそう言うと、牙を向いてる猛獣みたいにお腹がギュルルっと音を立てる。
よし、お腹は準備オッケーだ。