Darkest White
お弁当箱を開けると目に飛び込んでくる大好きなおかずたち。
「んん、おいひい。」
今日のお昼は卵焼きとタコさんウィンナー。
9月の風はちょっぴり寒いけど、秋の公園がわたしは好きだ。
もぐもぐと口を動かしてお弁当を完食すると、次のバイトまでの空き時間の間、目をつむってうたた寝する。
朝はあの男の人が現れる一時間前起きで、帰宅も夜遅い。
次のバイトは夕方からだから、数時間はたっぷりと睡眠を取れる。
ー---……
ふっと何かの拍子で目覚めたわたしは、いつになく気持ちよく眠れた。
「ふあ〜。」
大きな伸びをして目をこする。
なんだかよく眠れたなあ。
…ん?
あたりは異様に暗い。