Darkest White

お弁当箱を開けると目に飛び込んでくる大好きなおかずたち。


「んん、おいひい。」


今日のお昼は卵焼きとタコさんウィンナー。


9月の風はちょっぴり寒いけど、秋の公園がわたしは好きだ。


もぐもぐと口を動かしてお弁当を完食すると、次のバイトまでの空き時間の間、目をつむってうたた寝する。


朝はあの男の人が現れる一時間前起きで、帰宅も夜遅い。


次のバイトは夕方からだから、数時間はたっぷりと睡眠を取れる。


ー---……


ふっと何かの拍子で目覚めたわたしは、いつになく気持ちよく眠れた。



「ふあ〜。」



大きな伸びをして目をこする。

なんだかよく眠れたなあ。



…ん?



あたりは異様に暗い。
< 9 / 270 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop