忘れられない季節でもう一度
こう言うことに関しては普段からやされっぱなしなので今度は私があきの制服のネクタイを引き寄せる
少し驚いたように、あきが目を見開く
お互いの息遣いが感じられるほどに近い
自分で引き寄せたのに、このじれったい距離感になんだか少しドキドキしてしまう、
「あき、」
この男の存在を確かめるように名前をささやく
そして触れるだけのキス。、、
の予定だったがやっぱりやめた。
あと数ミリ近づいたら唇が触れる距離から急に私から離れる
その私の行為にいったい何がなんだかと困惑したようなあきの顔に満足し、ふふっと笑う
そこでからかわれたのだと気づいたあきは不服そうに眉間にしわを寄せる
「かよ、その気にさせといて突き放すのは犯罪だよ」
まるで私が本当に犯罪を犯したかのような口ぶりだ