忘れられない季節でもう一度
普段は私に忠実なくせにベッドの上だとまるで主導権が逆になることも。
少しなじるような甘い響きでわたしの頬に顔を寄せ小さく艶を含んだ声でいう
『かよ、なにが欲しいか言って
そういって散々焦らしながら私を極限まで追い立てる
どんなに目で訴えても私がその言葉を言うまでただ甘く、ゆるく攻め立てるだけで決して最後までくれない
今繋いでる手からは考えられないぐらい熱くなる彼の体温とブルガリのオードトワレの甘いムスクの香り
昨日の情事を思い出したことが、急に恥ずかしくなりぱっと手から視線をそらす。