忘れられない季節でもう一度


「あんまり煽らないで」



小さなつぶやきとともにピリッとした痛みを首筋に感じ、キスマークをつけられたのだと気づく。


あきは跡をつけた場所にもう一度唇を寄せ、湿っぽいキスをする


「ん、、」


首が弱いのでゆるい刺激にすら感じてしまいそれを知っているからか、あきも執拗に首筋を攻める。外にもかかわらず小さく声が漏れてしまう


首に当たっているあきの唇の動きで彼の口角が上がったことがわかる


「もう、外ではこれ以上だめ」



私と彼のスイッチが入ってしまう前に、両手であきを押しのけ距離を取る


ついさっきまで寒かったはずなのに体が少し熱い


それが少し恥ずかしくて誤魔化すように耳にかかっている髪を下ろす


あきは満足気に私を見下ろし、先程跡をつけた場所に指を滑らせる


「僕がつけた跡、隠さないでね」


そう言って確認するようにキスマークがある部分を撫でる


「別に今更隠す必要なんてないわよ」


撫でられる首筋がくすぐったい。


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