男装女子。FIRST SEASON
第一章 春
始めまして、ウサギです。
ガッシャーンッ
大きな音がして、後ろに振り返るとドアは蹴破られていた。大分粉々になっていた。
「お前、今から俺の学校に来い。」
彼は言った。
『…学校…?』
「ああ。」
『…行きたくない…。』
私がそう答えると
「えっ無理。」
『えっ。』
「男子校だけどもう手続き済ませたから。んじゃ明日から、いってらっしゃーい。」
破損したドアに見向きもしないで出てった彼は
『あんのクソ叔父野郎ォォォォォォ!!!!』
私のお父さんの兄で私の叔父。
彼はニコニコしながら言い放った
“お前、俺の学校に来い”
この言葉から
私の人生は大きく変わった。
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