男装女子。FIRST SEASON
『…寮…寮か~。やっぱり二人一組かな~…?』
割と楽しみだったりする。まさか寮とは思わなかったけど。だけど、二人一組は…バレる可能性高いからなぁ…。
素直に喜べない自分。
光「各階ごとに分かれてるんだけど…あ、ウサギは俺らと同じ階だ。」
『マジで!?やったー!!』
寮の説明をされなかったことには怒るけど、まあ許そう!
光「…ということは、一人部屋だね。俺らの階は一人一部屋なんだ。」
『他は?』
結「大体は二人一組だよね。俺らは…まあ特別枠みたいな?」
『へー。…特別枠ね…。じゃあなんで俺一人部屋?』
結『それは校長の息子だからだろ!権力使いまくりだろ!』
『そんな私利私欲には使いません。…まあでもそりゃそうだよね。そうじゃなかったらマジで抹殺…。』
零「行こう。」
かくして、寮へ初帰還。
『また無駄に綺麗!!!』
チリひとつないんだけど!何ここ、不良高校じゃないの!!!?
光「確か空いてた部屋は…隼さんと出雲さんの間か。」
……。
『…さっきから、全然知らない人の名前出てくるんだけど、誰?』
結「誰って…あれ、知らないのか。」
『何を?』
結「俺たちは《牙狼》と《クラウン》って言うチームの幹部。」
『…チーム?何の?』
光「んー…手っ取り早く言うとすれば…暴走族の類だね。」
『…えっ?ここはマンガの世界ですか??』
結『全然信じてないよねウサギ!!』
零「ホントだよ、うさぎ。僕達、ぼーそーぞく。」
『…零は絶対に戦えない!!』
零「…こう見えても、筋肉はある…!」
光「いや、無いから。いい加減認めよう?」
今まで筋肉はついていると思い込んでいる零君はそろそろ現実見た方が良さそう。