男装女子。FIRST SEASON
『あ、あと結のシスコンの話とか。』
玲央「ああ、重度のシスコン。兄はバカで妹は優秀。兄は落ち着きがなくて妹は気遣いが出来る。」
『すんごい貶してるんだけど結のこと。』
百「でも結は人懐っこいからたくさんのところに友達とか知り合いとかがいるよね。」
『へ~。』
玲央「じゃあ質問。羽咲の好きな仕草は?あ、もちろん異性ね。」
『えー?…んー…好きな仕草…あー…真剣な表情好きかも。』
夜「おー。じゃあやって欲しいことはー?」
『んー…ハグかな。』
悠太「…ウサギって割と大胆なところがあるよね。」
百「確かに。」
『ハグは何か落ち着くよね。人の体温が感じられるし。よく秋さんとぎゅーしてた。』
悠太「どんな時?」
『寂しい時とか嬉しい時とか悲しい時とかかな。』
夜「…割と女子な、ウサギって。」
『失礼な!俺は立派なレディだよ!』
悠太「男子校に通ってて“俺”とか言ってる時点でもう女子じゃないから…。」
玲央「…ウサギさ、お前まだ処女保ってんの?」
『またも何もまだ処女だから!?てか何いきなり。すみませーん変質者がぁ!』
玲央「イヤ、よく保ってるなと思って。」
『え?』
玲央「だってほら俺ら基本的に女が大勢擦り寄って手当り次第ヤってんだけど」
悠太「手当り次第は玲央だけだと思うけど。」
玲央「でもお前は擦り寄って来ないんだよな。何でだ?」
『え、何でって言われても知らんわ。』
夜「…ウサギは普通にモテそうだよな、男子に。」
『え、モテたことないよ?あんまり。』
夜「それは俺らがいたからじゃん?俺らから離れたら多分襲われるよなぁ。」
百「確かに…。」
悠太「危ないかも…。」
『ちょい、話が見えないんだけど。え、何?男子にモテるって…俺今男だからそれは無い…。』
玲央「…ウサギは知らねーかもだけど…普通に男同士でヤってる奴いるから。」
『…えっ』
夜「クラスに一組はいると思った方がいいぞー。」
悠太「零が前に狙われてたよね。ちゃんと守りきったけど。」
百「あの時は凄かったよね…何十人が集まって計画してたからね…。」
『……俺転校しようかな…。』
私の貞操が危ないと思った。