男装女子。FIRST SEASON
それから麗華とショッピングモールで買い物したり…
『ちょっと待ってここ凄い装飾豪華なんだけど……何この値段!!!』
麗華「?どうかいたしまして?」
…そうだこの子お金持ちぃ。
『…何でもないよ…。』
麗華「…そうですわね……ここからここまで、全部下さる?」
「「「「「「ありがとうございます…!」」」」」」
『……。』
凄い…初めて見た…。
『あー!私のお気に入りのTシャツが…!は…この吐血猫バージョンは…!』
麗華「…た、確かに結の言った通りですわ…趣味が変わっていますのね…。」
『可愛いぃぃぃ…。』
麗華「羽咲。そのTシャツも可愛いですが他のも見てみましょう?」
『そーだねー!!!』
麗華「…回避完了ですわ。」
『ちょっと休憩しよっか。』
麗華「そうですわね…ここのお店は全体的に安いモノばかりで驚きましたけれど…どれも可愛いですわ♪」
『だよね~』
麗華「…あと羽咲の趣味傾向も…。」
『ん?』
麗華「何でもないですわ。」
『んー、ここのジュース美味しー。はー、久しぶりに女の子と遊んだな~。』
麗華「あら、そうですの?」
『うん。もう半年以上は遊んでないね。』
麗華「…確か羽咲は隼様と出雲さんたちの男子校に通っていらっしゃるのですよね?」
『う…うん…まあね…。』
よくご存知で…。
麗華「中学の頃のお友達には会わないのですか?」
『んー…会わないねぇ。』
麗華「どうしてですの?」
『んー……これ以上踏み込ませない為…かな。』
麗華「……羽咲…?」
『あはは、なんちゃって。いや、また会うよー?』
麗華「…辛い時はお互い様…ですのよ?」
『あは、うん。分かってる分かってる。…っし、そろそろ結達にお土産買わないとねー!』
麗華「そうですわね…。」
『はー、買った買った。』
麗華「こんなに荷物が…使用人でも呼び寄せましょうか?」
『いや、いいよ。自分の荷物だし…。』
麗華「お優しいのですね。分かっていましたけれど。」
『えへへ、ありがと。』
「きゃーっ…!!!」
『…ッ何…!?』
麗華「羽咲…!」
4、5人の男が1人の女性に殴りかかろうとしていた。
『……ッ麗華、この荷物見張っといて!』
麗華「わ、わかりましたわ。」
『っ何してんのかなッ…!!』
殴りかかろうとする男を後ろから蹴り倒した。
「ッ…!」
『怪我はない…!?大丈夫…!?』
「…ッ…ッ…。」
よく見ると殴られた痕があった。女性は震えていた。
「どけ…!!」
『…女相手に寄ってたかって…ハッ最低だな。お前ら。』
「は??んだよお前要らねぇんだよ。用があるのはこのオンナ」
バキッ
私に殴りかかろうとした男を顔面に入れた。
『……は?…何?』
「ヒィ…ッ」
「何だこのオンナ…!」
『今この場から立ち去れば痛い目には合わないけど…どうする?』
「んだとォッ!!!!」
バキッ
『はい、もう二人も気絶しちゃった。…どうする?他の野郎も同じ目に逢いたい…?』
「チッ…行くぞ。」
「二度目は無ェからな!!」
『……こっちの台詞だ。…大丈夫ですか?立てますか?』
「は、はい…。」
麗華「羽咲…!…と、こちらの女性は…ッ貴女は…!」
『知り合い?』
麗華「…いえ、知り合いでは無いです。ただ…ブラックリストに乗っていた方ですわ。」
『…ブラックリスト…?』