男装女子。FIRST SEASON








麗華「ええ。ブラックリストに載る方は大体は裏の顔を持つ方が多いですの。」



『う…裏の顔…。』



…やべー、乗ってるかもしれない←



麗華「この方は…日隈組のいわゆる愛人ですわ。」



『日隈組…って…。』



麗華「ええ…平気で女やクスリに手を出す世の中で二番目にヤバい組ですわ…。」



『…どうして貴女はそこの愛人に?』



「っ…。」



『言いたくないの?』



「…っ…人質を…とられて…。」



『人質?』



「…私の家族…です…。」



麗華「…貴女が逃げ出してどうしますの?家族が死んでもよろしくて?」



「っ私は…家族を…救うために逃げました。外にいる誰かに助けを求めたら、誰か助けてくれるんじゃないかって……でも…。」



麗華「…あれは追っ手じゃないのですか?」



「いえ、助けてください…って言ったら…こ、こんな所まで…。」



『……麗華。』



麗華「羽咲…!!関わるともしかしたら、お命が…!」



『…困ってるんだよね、貴女は。』



「……は…い…助けて…ください…家族を…家族を助けてください…!私はどうなろうと、家族だけは…!」



『ちなみに、貴女の家族は?』



「…母と弟…父はあの人に殺されました…。…ただ、母ももうすぐ…。」



『…名前は?』



「…え、えと、麻原佳代子と圭都ケイト…。」



『…貴女の名前は?』



「あ…私は…都古…麻原都古アサハラミヤコです…。」





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