男装女子。FIRST SEASON
『…調べてたんでしょ。私も同じこと調べてた。多分、隼たちよりも良い情報をね♪』
隼「…そうか。…もう寝ろ。」
『はーい。』
隼「…今日は寝れるのか?」
『うん、さすがにね。疲れたし。』
隼「…そうか。…その格好寒くないのか?」
ワンピース型パジャマ。生地が薄いから中にキャミソール来てないと下着が透けちゃう。
夏とはいえ夜は涼しい。
フワ…
隼は羽織っていた上着を私の肩に掛けた。
『え、全然いいのに。』
隼「徹夜して飯も食わずに丸二日…いや、三日か。風邪引くだろう。」
こういう所は割と紳士な隼。
隼「ほら、早く戻るぞ。充分食べただろ。」
『はーい…って、隼もついてくるの?』
隼「お前の隣の部屋が誰だか知ってるか?」
『寮と同じ、隼と出雲でした。』
隼「分かったなら行くぞ。」
その後部屋まで送ってもらって念押しをされた。
隼「絶対に寝ろよ。」
『分かってますぅ!!』
隼「ははっ…おやすみ、羽咲。」
『うん、おやすみ、隼。』
その後、隼に上着返すの忘れてたけど、明日返せばいいやと思った。
上着と一緒に広いベッドに横になって目を閉じた。
『…なんか、隼の匂いがする…。』
少し安心するのは何故だろう。
最近、みんなと一緒にいると良く眠れる気がする。
『こんな時期なのに…みんなと私の絆のお陰かな。』
なんて思ったりして。