男装女子。FIRST SEASON






隼「俺達が何も知らないで、何もしないで、黙って傷付けられていくお前を見なきゃいけないのか。」



『…大丈夫、私は』



隼「お前の“大丈夫”は信用出来ない。」



『ッ…。』



隼「いくらお前が強くても、傷付けられなかったとしても、死ななかったとしても、俺は羽咲が心配だ。みんな、お前が心配なんだ。もっと頼ってほしいって思ってる。でもお前はいつも一人で背負い込んで…。」



『……だって私といるとみんな傷付く…。』



隼「…そんなのとっくに覚悟は出来てんだよ、コッチは。いつになったら羽咲は俺を…俺達を信頼してくれるんだ。」



『…っ私は…何時だって隼たちを信頼してる。でも…もう嫌なの。私のせいで誰かが傷付けられていくのが…死んでいくのが…目の前で隼たちも死んじゃったら…私はもう…どうなるかわかんない…。』



隼「…俺たちは死なないし傷付かないし、何より羽咲を信じてる。例えお前が誰かが傷付くのを恐れて、信じなくなっても。俺たちはお前を信じてる。」



『…隼…。』



隼「…俺たちは仲間だ。何があっても、俺たちはお前と一緒に傷付く覚悟は出来てる。」



『……分かった。その代わり、来るのは隼、出雲、壮吾、蓮の4人。それと都古ちゃん。都古ちゃんは私と一緒に行くからね。』



都古「…っありがとう…!」



隼「元からそのつもりだった。」



『隼達は明日の夜、私の部屋に集合。』



隼「分かった。」



『大和くん。』



大和「何ー?」



『…ありがとう。』



大和「いーえ。それじゃあ寝ようかな。僕の奥さんが寝室で待ってるからね♪」










『……出雲のお父さんって感じするよね!』






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