男装女子。FIRST SEASON






隼「…話を進めよう。」



『…決行は明日の夕方。丁度組の人員が少なくなる時間帯。それにその日は日隈充郎が外出している。ルキと隼と出雲は真っ先に地下へ。』



ルキ「了解。」



隼「ああ。」



出雲「分かったよ。」



『レキとシキは犯罪歴や裏金などの証拠品押収、資料を奪う。』



「「了解。」」



『壮吾と蓮は都古ちゃんの守りについてね。』



壮吾「分かったよ。…ああ、一応パソコン持っていこうか。」



『あ、そうだね、お願い。いざとなったらハイジャック。』



壮吾「了解~。」



蓮「…零は…その…連れていかないのか?」



『…うん。出来れば最小人数で行きたいから。』



蓮「そうか…。うん、分かった。ごめんな!無理なこと聞いちゃったな!」



『ううん、こっちこそごめんね、色々と。』



シキ「連れてっちゃえばー?もういっそのことさ。」



『えっ』



シキ「んー…救護班としてね。あ、あと立花のお姫様…。」



出雲「麗華さんは絶対に連れていきたくないかな。面倒臭いし。」



シキ「よし、連れていこうか~!」



『…シキ。』



ルキ「君はもう…無茶を言うね。」



レキ「安全性が低くなる。」



シキ「じゃあ車呼ぼう。蓮くんは運転出来る?」



蓮「あ、はい。一応。」



シキ「じゃあ蓮くんを運転手に壮吾くんはパソコンでコンピュータ類、セキュリティもハイジャック、で、その立花のお姫様って剣道4段レベルの強さだったよね。じゃあ木の棒でも持たせて乗せよう。零くんは救急箱でも持って行けば…ほら、万事解決。」



『…確かに、その手もあるな…。でもなあ…気付かれたら終わりだよ。車って結構目立つし。』



ルキ「…僕らが先に行けば大丈夫かも。で、外に出ていった日隈組長を目撃したら電話で一ベル。」



出雲「ふむ…悪くは無いね。」



蓮「い…いいのか?」



シキ「一応、零くんも関係者だからね。」



レキ「…上に怒られても俺は知らない。」



シキ「…レキ、それは一緒に怒られよう?」



ルキ「そしたら連帯責任で僕も怒られちゃうことになるよね…。」



『ま、頑張れ。私はもう関係無いからね。』



蓮「…ごめんな。」



『…いいよいいよ。もうここまで来たらもうしょうがない。…大丈夫、誰一人として傷つけさせやしないから。』



隼「…俺達もいる。」



ルキ「…みんなで頑張ろうね。」



『…ッうん…!』






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