男装女子。FIRST SEASON






勢いよく殴り掛かる。それを正確に捌いている…殺し屋。



『…結構イイね。これくらいなら人は…そうだね、100人くらい…かな?』



「惜しい。99人。…100人目は…お前だ。」



『…残念。貴方は99人でもう終わりだよ。…だって…』



一瞬のスキを見つける。




『貴方は私に殺されるんだから。』





バキッ




急所に当たった。完全に。



私が殴ったところはすぐに意識も失うはず。




…彼は倒れた。




『……急ごう。もしかしたら他にも同業がいるかもしれない。遭遇してたら…ヤバい。』



…焦りは禁物だ。



ヒュッ



グサッ



『…ッッ!!…まだ意識あった…。』



とは言え、もう失いかけると思う。最後に振り絞った力…



ナイフは左上腕に刺さった。



『………。』



最後に完全に気を失うのを確かめてから…ナイフを抜き取った。



『……ぐ…ッ……。…良かった、毒はついてない。』



……急ごう。






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