男装女子。FIRST SEASON
第三章 秋
夏が明けて。
『夏休み終わるの早いよォォォォ』
九月…なのに蒸し暑い今日この頃。
ちょっと溶けかかってるウサギでした。
光「いい加減夏休みから脱却しよう?うだうだしないで、ほら学校!」
零「…眠…」
裕翔「ハイハイ零も起きるー!結とウサギ!!準備出来たなら行くよー!」
『うう…夏休みに戻りたい。夏休みに…!』
結「夏祭りのあの日に戻りたい…戻りたいよぉ…妹に会いたい…。」
『茜ちゃん可愛かったねぇ…。結よりもちゃんとしてて…双子なのにどうしてあんなに違うのかな。』
あの事件の後、日隈組は解散、組長と幹部クラスは全員逮捕。
そして再び夏休み休暇だった。
それぞれのみんなの家におじゃましたり、夏休み最終日はみんなで夏祭りに行ったり。
楽しかったな~。
あ、何回か夏休みの間に暴走族が乗り込みに来てた。
ちゃんとボコボコにしてた。
あと秋さんからの宿題。結と夜と夜な夜なやってた。
※夏休みの話については番外編で!!
『あっという間だった…。』
零「腕、大丈夫?」
『うん、もう傷跡もキレイになりつつある。』
秋「オイ…。お前らちょっと理事長室に来いよ…。」
ゆらぁっと出てきた秋さん。
『……俺は逃げる。アレはお説教タイムだ。』
光「へ、なんで?」
『多分組と喧嘩したのバレた。』
結「怒られんの?…え、俺全然関係無い。」
『俺は逃げます。』
秋「あ!!!ちなみに逃げたら今後の仕送り無いからな!!!」
『え、それ困る。もう貯金無い。』
裕翔「どんだけ使ったの!?」
『ほら、夜に部品送ったから…あと夏祭りと電車とか新幹線のお金とかで…。あと色々買ったからな…。…しょうがない、行くか。』
零「…頑張れ。」
光「零も行くんだよ!?」