男装女子。FIRST SEASON





裕翔「僕は50m走、100m走、仮装レース、棒引き。」



『まーまーいいじゃん!?』



裕翔「いや…絶対に仮装レースはダメだと思うよ僕は…。」



『何があった何が怯えさせるんだ声震えてるぞ。』



零「僕は、玉入れ。」



『…だけ?』



零「うん。」



『…そっかー、楽しみだねー。』



零「うん、楽しみ。」



きっと多分遠回しに戦力外だと見なされてるんだなきっと。



光も結も裕翔も少し生暖かい笑顔をしていた。



『…あれ、なんか出る競技おかしくない?俺、多くない?』



光「だって多分この学校の中で一番運動出来るのウサギだよ。喧嘩強いし。身軽だし。かと言って、さすがに俺たちが配慮してこうなりました!」



『うーん一応言っておこう。気遣いありがとうあんまりなってないけどね。』



光「あ、そうだ。騎馬戦と全校リレーは強制参加だって。」



『騎馬戦…多分大将は隼と出雲なんだろうな…。』



「「「「……。」」」」



ちょっと想像してみた。



『「「「怖くて取れない。」」」』



零「…取れない…?」



『少なくとも他の奴らは無理だろ。絶対。』



結「俺も無理。絶対無理。なんか、あとから始末されそう。」



圧倒的リーダーである隼と、カリスマ性を持つ出雲の兜…二人が本気出したら



『「「「無理無理。」」」』



零「…無理…?」



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