男装女子。FIRST SEASON







光「あ、あと毎年恒例と言えば…」



結「学年規模で行う武闘闘乱!」



『…は?』



裕翔「騎馬戦も全校リレーも盛り上がるけれども!!これも毎年盛り上がるんだよ!」



光「単純に言えば、喧嘩して勝ったら優勝!」



『ホントに単純だね。』



結「一応喧嘩する相手は同年代、つまり一学年だけ。一学年の中での優勝者は二学年、三学年の優勝者と戦える権利を持てるんだよ。」



『何それ普通に負けた方が楽じゃん。』



裕翔「ふっふーん、甘いな、ウサギは。」



『何!!』



裕翔「良いですか!!一学年全員に勝ったらこの学年のトップ…つまりこの学年の王様になれるんだよォッ!!」



『…え、だから?』



結「つまりは!!みんなをパシれるってことですね!裕翔さんよ!!」



裕翔「そうです!結さんや!!」



光「それに二学年の王様と三学年の王様と対等に話せるからっていうのもあるよね。」



『へぇ…まあ興味は無いよね。』



光「あと、総合優勝賞品が学食一ヶ月分無料及び最新版PCのプレゼントだって。」



『え!?最新版のPCって何!?めっちゃ気になる!!え、もしかしてアレかなあ、人工知能搭載とか、情報処理能力がめちゃくちゃ早いとかかな??どっちにしろPC買う予定だったけどお金無いから諦めてたんだけどまさか無料で最新版PC貰えるなんてッッ!!なんてありがたい!!参加しよっと!!』



光「食いつき方がハンパない。」



結「しかも負けるなんて思ってない言い方だよこの人。」



裕翔「凄い自信だね。他のメンバーもいるんだよ一応。」



零「頑張れ。」



『あ、ちなみに今の王様って誰?』



結「ハイハイここでこの俺参上!」



裕翔「元々参上してるよー。」



結「俺の情報網によるとですね!二学年はあんのクソ野郎で有名の伏見夜、三学年は我らが王様、草薙もとい、九条隼さん!!」



裕翔「夜さんが凄い扱い受けてる。」



光「あはは…イケメンは好きじゃないからね、結は。」



結「ムカつく!!何でもそつなくこなすアイツがああああああああ!!」



『基本何でもできちゃうマイペースな夜くんは恨まれやすいからね~。でもまあ……結も凄いカッコイイからそんなひがまなくてもいいと思うけどな~。』



結「………は…。」



『…ん?』



結「ばっ…あっあったりまえじゃないの!!?俺がカッコイイなんて当たり前ですぅ~!!…っうあ!!俺ちょっと用事思い出した!!先帰るねバイバイ!!」



『え、あ、うん。バイバイ。』



何故か走り去って消えてった。



裕翔「…うーん、僕もカッコイイって言われてみたい。」



光「ちょっと難しいかと。」



裕翔「何だとー!」



零「僕達も帰ろ。」



『そうだね、零。』






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