男装女子。FIRST SEASON
ガチャ
裕翔「ゴメン!今日バイト休みだったの忘れてた☆」
壮悟「裕翔は相変わらずあわてんぼうだよね。」
裕翔「えっ僕ってそんな風に見られていたとは…って、あ。ウサギウサギ。」
『ん?』
隼「ウサギ…?」
結「天のあだ名です。本人も認証済みです!」
『あ、皆さんも“天”じゃなくて“ウサギ”と呼んでください。』
隼「…そうか。お前がそう言うならそう呼ぼう。」
出雲「可愛いよね、ウサギって。」
結「さっき秋さんと偶然会って、“新しく買えよ”って、これ。」
分厚い封筒を貰った。
『なんだこれ…。』
ハサミで切って開いてみると
蓮「うわっ!札束!!?」
壮悟「カードも入ってるよ?」
隼「…このカード、結構な金持ちじゃないと持てないヤツだな。」
出雲「限度額が無いカードは珍しいねぇ。」
玲央「これだから金銭感覚狂ってる奴は…!」
『正直助かったな…。俺ほぼ無一文だし。ていうかここには何も持ってきてない。』
玲央「マジかよ!!」
『だって何の説明も無しにここに強制送還されて寮の存在今初めて知ったし。』
カバンの中身もペンケースと何冊かのノートと秋さんから貰ったお弁当と水しか入ってない。
壮悟「じゃあ荷物まとめとかも一切無しなんだ。…大変だったね…。」
『…ははっ別に大丈夫ですよ。後で秋さんのところに行って殴りますんで。明日辺り顔が変形してるかもしれないですけど、自業自得ですから。』
玲央「笑顔でスゲェ事言ってんぞコイツ!!」