男装女子。FIRST SEASON
結「…これ動けないよね、もう体力使い果たしたよね、気力も使い果たしたよね、もう生きる活力しかないよね、じゃあ夜たちを呼ぼう。」
裕翔「……今日に限っては賛成。」
光「え、でもいいの…?それ。」
零「…蓮呼ぼう。蓮…蓮ならきっと運んでくれる…。」
『それ運び屋か何かに間違えてない?』
零「……蓮…。」
光「零!?え!?死ぬなー!?」
『…誰でもいいから呼ぼう。零は寝たし、裕翔も結も寝そうだし。他のみんなもダラダラと帰り始めてるし。』
光「…何人か先輩たちに運んでもらってる人もいるし…俺らも呼ぼっか。ウサギは大丈夫?」
『うん、大分回復した。あとは寮に帰って糖分摂取すれば。』
光「零…筋肉痛で明日は部屋から出ないかもな…蓮さんに相談だ。明日も一日中体育だし。今週いっぱいは多分このメニューだと思う。」
『聞いたら引きこもるね、ウン。』
とりあえず二年生組に電話。
~♪
悠太「もしもーし?ウサギ?どした?」
『やっほ~、悠太。お願いがあるんだけど、他の三人も引き連れて俺らのクラスに来て欲しいんだ。』
悠太「了解~。」
『ごめんねー、あ、あと出来れば蓮さんも呼んで。』
悠太「はいはーい。…何かあったの?」
『体育で殺られた。』
悠太「ああ…あれ大変だよね。今週いっぱいはずっと体育なんだよね。」
『そうなの。そのおかげで俺と光以外の三人は未だに屍状態だから。』
悠太「運べばいいんだよね、じゃあ。」
『ごめんねー、俺らだけだと無理があるから。』
悠太「大丈夫大丈夫。俺らも一年の時隼さんたちに運んでもらったから笑」
『隼たちに。マジか。それはそれは…』
悠太「全力で土下座したよ。」
『だろうね。…じゃあよろしくー。』
悠太「うん。わかったよ。」
ピッ
『やー、長話しちゃった。』
光「悠太さん?」
『そーそー、百はともかく、夜と玲央は絶対に来ないから。夜は特に絶対に来ないから!!』
光「確かに…。」
『悠太に言えば百に伝わり、夜と玲央には内容を知らされずにちょっと来て~って言えば来るんだよね。』
光「何も知らずに来るのか。」
『そーそー。…あ、来たんじゃない?話し声聞こえる。』
光「おーい、三人とも。迎え来たよー。」