男装女子。FIRST SEASON
それが大体一週間続いて。
あと二週間で体育祭。
『筋力ついた~♪』
裕翔「なんか辛くなくなったね。」
結「あらびっくり☆こんなに筋肉が!!」
裕翔「あんまりついてないですよー、結さん。」
零「僕も筋肉ついた。」
光「零は一日休んで蓮さんが無理矢理参加させたけどずっと保健室いたから筋肉は絶対についてないよ。」
零「体力ついた。」
『「ついてないついてない。」』
先週はほぼ体力筋肉トレーニング。今週は出る競技ごとに学年練習。
これは丸一日ではなく、大体二時間で終わる。
あ、そうだ。壮吾が言ってたけど、先週の体力筋肉トレーニングはやっぱり体育祭が長くて競技も多くて負担が大きすぎる為らしい。
2年3年はやらないらしいよ。…羨まし。
ともかく、今日から競技ごとの練習だけど。
まず50m走のタイムを測る。これが他の競技の元になるんだけど。
「タイムは…6.22!!」
「「「「「「「「「「「「「「速ッ」」」」」」」」」」」」」」
結「女子のタイムじゃないよ!?(小声)」
裕翔「男子のタイムでもないけど!!(小声)」
光「わー、負けられないな~」
零「うさぎ、速いね。初めて知った。」
光「先週もそうだったけど、運動神経抜群だよね、ウサギって。羨ましいなー」
『いやいやいやいや光?光もか!な!り!運動神経良いからね??私はちょっと特集なだけであって。』
光「えー?あ、じゃあ俺も行ってきまーす!」
零「光、頑張れ…!」
「タイムは…6.28!」
「「人じゃない!!!!」」
光「わー、届かなかったー!」
『光も充分速いよー!!?』
結「…なんか俺ら霞むね。」
裕翔「霞むどころか雲に覆われちゃってるよ。差が大きすぎて。」
零「次かー…。」