男装女子。FIRST SEASON








「ハイ、じゃあ宇佐美は一年のアンカーで15列目。」



『ふぁーい。』



アンカーという大役を任された。



「朝霧はサブアンカーで14列目。」



光「はい!」



「天月は13列目。折笠は10列目。結城は……1列目な。」



間があったぞ間が。



「「「はーい。」」」



『結も速いんだね。』



結「そらそーだ!ウサギと光には叶わないけどね。」



『意外だ~』



結「そんなこと言わない!!」



裕翔「それに比べ僕は…一応バイト掛け持ちしてるんだけどな…先週も辛い中バイト行ったのに…。」



結「裕翔は瞬発力はないけど持続性があるから、ホントは400m走とかがいいんだけど。」



裕翔「それ辛い。」



結「とか言ってやんないの。どーにかして?」



『どーにも出来ないかな。』



裕翔「最悪200m走だけど、割と人気なんだなあそれが。」



結「じゃんけんで勝てるわけないしね。」



『さすがアンラッキー体質。』



結「大体一人負けだもんね。出るだけ無駄だもんね。」



裕翔「結が僕の代わりにじゃんけんしてくれさえすればって言ってるよ?」



結「そこで運を使い果たしたくないって思ってるよ。」



裕翔「大丈夫、結のラッキー体質はそんなんじゃ使い果たさないから☆」



『あ、だから二人セットなんだね?アンラッキー体質とラッキー体質を掛け合わせると…?』



「「何も起こらない☆」」



『正・解☆』



結「まあそれもあるんだけど~♪」



裕翔「僕達一応幼馴染だから~♪」



結「もはや兄弟の域~♪」



「「イェーイ♪」」



『仲良しで良い事だよ、ウン。』



花が見えるよ君らの周りにたっくさん。



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