男装女子。FIRST SEASON
小学校や中学校などの運動会で使われているような軽やかな曲が校庭に響く。
『わー!結1位だー!凄ーい!!』
裕翔「さすが裕翔!」
結「えっへん!これくらい余裕だしー!」
『見事に光は快走だった。何ていうか…』
裕翔「他の人が可哀想だったね。」
光「え?なんか俺だけ酷い感じするような?」
『まあ良く頑張った。この調子で頑張ろう!』
結「ウサギさーん?貴方いつリーダーシップ取るようになった??」
『前から前から♪あ、次俺だわー、行ってきまーす。』
光「俺もー!」
裕翔「…なんかお疲れ、光。」
結「恐れ入りますって感じ。」
『ねえ俺に何か一言無いの。』
「「ガンバレ☆」」
『心にも無さそうな言葉を言うんじゃないお前ら。』
光「行くよー、ウサギー!」
『はーい!!!!』
そして見事
『うぇーい一位だ~☆』
光「負けたー!!!」
『勝ったぞーい!ふっふっふ…まだまだだな!!』
裕翔「待て待て待て。最終走でしかも400m走。」
結「圧倒的な速さと体力で他を置いていく二人。」
「「他の人がホンットに可哀想。」」
裕翔「最終走は一番速い人達が集まるはずなのにさ、霞んでるよね。」
結「二人は後ろ見ずに競い合ってたけどね?後ろの人達の顔見た方が良かったよ?全員顔死んでたから。」
『「ちょっと!?」』
『ねえ光?!凄い言われようじゃない!?』
光「そうだよ!?俺たち凄い頑張ってたんだよ!?」
『ねえ?手加減もせずに頑張ってるのに!!』
光「そうそう!」
結「いや二人とも手加減してやって?」
裕翔「せめて80%でね?二人とも出る種目多いの分かってる?光に置いてはほぼ全種目だからね?」
光「大丈夫!頑張れる!!」
結「見てるだけで熱いっすよ裕翔さん。」
裕翔「……休みなさいッッ!!!」
光「大丈夫、次は出ないから。」
『あ、俺次も。200m走行かないと。』
結「頑張れー。」
『応援する気ありますかー?ま、余裕で勝つんだけども。んじゃ、行ってきまーす!』
光「行ってらっしゃい!」
『ん。』