男装女子。FIRST SEASON





まずは裕翔。



裕翔「うーん、勝てる気はしないけど勝ちたいとは思った。」



『そーね。ガンバレ。』



シュンッ



パシッ



『っ…危な。』



少し気が抜けたところに殴り掛かる裕翔。



瞬発力があるし、ちゃんと人を見てる。



『まー、でも』



シュンッ



背後に回って後ろから拳で殴る…と思わせて



蹴ります。



バキッ



裕翔「…ッグハ…。」



『ハイ、いっちょ上がりです。裕翔くん、よく頑張った。』



裕翔「…うー。」



『裕翔は瞬発力がある…けど殴る時に重さがない。』



裕翔「う。…やっぱり?」



『自覚済みなんかい。…まあ裕翔ちっちゃいからなー。それもあるよね。』



裕翔「ちっちゃい言うなし。」



ハイ次は光。



『ひっかるー!!!!』



ボフッ



光「うわあああ何か飛び乗ってきたああ」



『何かって何。俺だよ俺。ウサギです。』



光「知ってる知ってる。」



『よーし!じゃあいきましょう!』



光「おー!」



最初は超和やかな雰囲気で始まるものの



パシッ



ガシッ



バキッ



シュンッ



険悪な雰囲気になるっていう。



光は探りを入れてる。相手を観察して見極めてスキを見て…殴る。



一つ一つの拳もちゃんと重い。



ただ裕翔のように瞬発力はあんまりない



ので



私は鳥になります。



ジャーンプ。



光「…?」



かーらーのー?



『飛び乗り関節技〜』



光「ッ…!!…ギブギブ!!」



『ハイ勝った。…今の関節技は痛いよ。俺もやられたことあるから…痛いよね。』



光「遠い目するくらいならやらないでくださーい??」



『えへ。…光は観察するタイプ。もっと瞬発力を高めれば光はもっと強くなれるよ。』



光「あー…俺よく持久戦に持ち込むからな…。よし、分かった。頑張る。」



『ん。頑張れ。』



さて、最後のおひとり。





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