男装女子。FIRST SEASON
…あー、起きたくねぇ…。
でも鼻をつままれてるような気がしなくもない…。
『…んむぅ。』
隼「…起きたな。」
『鼻つままれると誰でも起きるかな。』
隼「…おはよう。」
『…おはようございます。』
周りを見ると隼だけだった。
隼「気分はどうだ?」
『最悪です。』
隼「…腕と脇腹はシキさんが保健室の備品使って治療してた。全治二週間。」
『さすがシキでっす。…てか何でバレてたん。』
隼「…腕は皆気付いてた。」
『えっ』
隼「何気に庇ってたからな。」
『…気付いてないかと思った。』
隼「…脇腹はどうした。」
『んー…トイレ行ってたら刺されちゃった☆…みたいな。』
隼「ちゃんと答えろ。」
『……腕刺した人とは違うけど、三人のうちの一人だよ。…今はいないかもしれないけど、トイレで伸びてる。』
隼「…無理すんなよ。」