男装女子。FIRST SEASON





壮吾「最後に《ALICE》のリーダーである市原遼イチハラリョウ君。投票制でリーダーを決めることになった際、全員一致で彼が務めることに。頭が良く、カリスマ性も備えている。仲間想いの……ツンデレ。」



「「「「「「「「「ツンデレ…?!」」」」」」」」」



灯「アッハハハハ!!ウケる笑…大体合ってるわああ笑」



陸「ツンデレ…分かる。」



祐「だよなー!!」



遼「オイ、これ以上言うとシバくぞ。」



「「「ゴメンなさい。」」」



壮吾「まあ、隼に似てるよね。ツンデ…痛っ…痛い痛い…!!」



隼「今すぐ黙らないと頭潰すかもしれない。」



壮吾「もう黙っ…痛い!!!」



蓮「まあまあ、その辺にしとけよ、な?今目の前にお客さんいるんだから。」



出雲「僕みたいなタイプはいないんだね…。」



蓮「いたら困るぞ?俺が。」



壮吾「はぁ…本当に潰れるかと思った…。ああ、一年前まではウサギがやってたよ。」



光「うわー、やっぱ凄いなー!」



百「そうだよねー。考えられないよねー。」



壮吾「え?でも来年からは夜か百か玲央か悠太がリーダーだよ?」



「「「「…あっ忘れてた。」」」」



玲央「うわー、俺がリーダーか〜」



悠太「待て待て笑。まだ確定してないから。」



夜「まあ、俺がなるしか無いよな〜。2年連続覇者の俺が。」



百「まだ気が早いよ?夜。」



遼「…本題に入りたいんだが。」



隼「ああ。…その話はまた今度。俺がじっくり考えるからな。」



「「「「…はーい。」」」」



隼「…で?…市原遼。お前は何しに来たんだ?」



遼「…謝りに来た。」


隼「……一年前の事についてか。」



遼「知っているのなら話は早い。羽咲に会わせてくれ。」



隼「それは無理だ。」



遼「何でっ…!!」



隼「本人が会いたくないと強く願ってるからだ。」



遼「…俺は…俺は…何も知らなかったんだ。何も…ホントに…。」



出雲「…何も知らなかったとしても、自分を傷付けたような人には会いたくないだろうね。」



「「「「…っ」」」」



出雲「…本当に、真実を知ったのかい?君たちは。…本当は知らないんじゃないのかい?」



灯「…ええ、真実は知らないわ。」



出雲「だったら、何故?」



灯「…あの人から…聞いたの。…“もう見てられない”って。」



出雲「…アオイ…ね。」



隼「……。」



玲央「は?誰?」



夜「…な。誰だ?」



出雲「…丑松碧ウシマアオイ…確か離婚して今は…宇佐美碧ウサミアオイ…にだったよね。」



陸「…そうだよ。」



出雲「…宇佐美碧ウサミアオイ…なんて偶然…イヤ、必然なのかもしれないね。」



悠太「宇佐美…って、ウサギの苗字…あ、でも本当は有栖川なんだよね?…じゃあ誰…。」



玲央「…もう一人いるだろ。」



夜「…秋さんの親戚ってことか。」



悠太「え…。」



玲央「…確か秋さんには兄と妹がいたはず…。」



百「じゃ、じゃあ、ウサギとその…碧君は従兄弟…ってこと…?」



隼「……。」



遼「…そうだ。羽咲は秋さんの兄である悠真さんの娘、碧はその妹である美紀さんの息子だ。……秋さんは《牙狼》、碧は《ALICE》に所属していた。」



灯「…でもあの日以来、秋さんは私たちと会ってくれなかった。…でも、この前溜まり場に来て言ったの。“もうアイツを追い詰めるのはやめてくれ”って。」



隼「…最初から話してくれるか?…これは、お前らの問題じゃなくなった。…俺たちの問題でもある。」



遼「…分かった。」



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