男装女子。FIRST SEASON
『毎日こんな家だったの!確かに変かなとは思ったけどさ!!?』
零「思ったんだ。」
……話を切り替えマス。
雪羽「そう言えば、《ALICE》はどう?」
『んー?楽しいよー?』
雪羽「ふふ、良かった。」
悠真「懐かしいな。今度遊びに行くか。」
雪羽「あら、珍しく良い考え出したね。」
悠真「珍しくないぞ!?」
『珍しく良いこと言った、お父さん。』
悠真「珍しくないってば!!」
雪羽「ふふ…あ、そういえば…最近碧くんとはどうなのよー?」
『ん?どうって?』
悠真「まだ行かせないぞ…!?」
『だから何が??』
雪羽「あら〜、まだまだね、碧くんも。」
『ん?????』
〜♪
『もしもし。…ああ、ルキ。』
悠真「えっ!?ルキいるの!?代わって!!?」
『ちょっと待って、お父さん。…ん?急ぎの用じゃないから大丈夫?分かった。ハイ、お父さん。』
悠真「もしもし!?うわー!久しぶり!!」
ルキ「お久しぶりです、悠真さん。」
悠真「声が…!低い…!?」
ルキ「そりゃ、今は高校三年生ですからね。」
悠真「そうか…羽咲の5個上だもんな。」
ルキ「はい。」
隼「…オイ、羽咲。お前、いつからルキさんたちと会ってんだ?」
『初めて会ったのは小学3年生のときだよ。あの組織に入ったのは小学5年生のときかな。』
結「…組織…って何?」
『あ、これもまだ言ってなかったね。…てか隼たちにも言ってなかった気がする。』
出雲「聞いてないねぇ?」
『怖い。出雲その凍りついた笑顔ヤメテ。…ある組織…名前は無いんだ。』
遼「…名前が、無い?」
『うん。でもボスはもちろんいたよ。』
灯「どういうことをするの?…もしかして…暗殺…とか…??」
『あー…うん。』
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『25歳を越えたら、暗殺も依頼に入ってるよ。でも未成年は絶対にやらせない。』
隼「…ルキさん、レキさん、シキさんは?」
出雲「彼らは大分貫禄ついていたと思うけど。」
『お、察しがいいね。…ルキたちは20歳から殺してるよ。彼らは優秀な人達だからね。優秀な人材はボスの配下にいるんだ。』
秋「……。」
『…私と碧はボスの配下にいたよ。』
祐「ッ碧も…!?」
『うん。…碧も20歳になったら…なってたら、人を殺すんだよ。』
零「…うさぎは…?」
『…多分、私はもっと早かったかも。多分、まだあの組織にいたら今、何十人か人を殺してる。』
裕翔「ウサギ…。」
『それくらいの能力、私は今持ってる。…あは、怖いよね。』
秋「全く怖くねぇな。」
『……。』
秋は間髪入れずに言い切った。
秋「俺が怖いのは、ここにいる奴らが一人でもいなくなった瞬間、だな。…だから全然怖くねぇ。」
『…はは、さすが秋さん。…ふー、よし。…あの組織はね、暗殺の他にも、代わりに復讐したり、喧嘩してないか見回りしたり、たまにお花屋さんやったりした。』
玲央「後半、良いことしかやってねぇな。」
夜「それなー。」
『暗殺は、まあ怖いけど。ボスは良い人だったし。あの環境は良かったよ。鍛錬出来るし、語学勉強出来たり、芸能人とか官僚とか色んな人の裏側聞けたし。』
悠太「ごめん、後半の言葉色々と気になる。」
百「んね。」
『…辞めたのは、二人が事故で死んだ一ヶ月後。』