男装女子。FIRST SEASON
秋「…最近忙しすぎて、会えてなかったんだよ。そしたら拗ねてた。」
『…梓さん、可愛いなオイ。』
秋「うおおおおお俺マジでどうすればいいと思う??」
『どーにでもなれ、リア充が。…あ、修学旅行のお小遣い頂戴?』
秋「俺達の問題が片付け終わってからな。」
『それいつになるわけなの。…しょうがないなあ。』
ピッピッピッ
『…あ、もしも』
梓「チョォッットキイテェェェ!!!!」
キーン
『っ…1ベルでしかも爆音…どんだけ溜まってたの…。てかそのカタカナどしたんですか。』
梓「もうね!秋のバカ!!」
『うんうん。』
梓「初めて付き合った記念日をすっぽかしたの!」
『あー、それはそれは。』
梓「早く帰ってきてねって言ったのに!」
『それは秋さんがいけないですね。』
梓「しかも次の次の日まで帰ってこなかったの!連絡も来なかったし!!もう!どゆことなの!!ホントにもう!!」
『…秋さんのバーーーーーカ。』
秋「るっせ。…確かに忘れてたのは確かだけど…。でもそこまで怒らなくてもよくね?」
『再度言ってあげよう。秋さんのバーーーーーカ。』
秋「……。」
梓「えっ何、そこに本人いるの?」
『いますいます。凄い顔して立ち竦んでます。』
梓「いい気味だ秋のバーーーーーカ!」
『「バーーーーーカ。」』
秋「くっっ…。」
周りの人曰く、私と梓さんは少し似ているらしい。
主に思考回路が。
『…ま、梓さん。もう許してやんなよ。察するに、もう二日は家に入れてないじゃないですか?』
梓「わあ、よく分かるね、羽咲ちゃん!」
梓さん、多分ニコニコしながら言ってんだろうなあ。
『秋さんももうだいぶ憔悴しきってますし、何より修学旅行のお小遣いが貰えないんで。』
梓「あ、じゃああげよっか!」
『え、ホントですかー!』
秋「ダメだダメだ。梓はすぐ大金渡すんだから。」
『いや人の事言えない。』