男装女子。FIRST SEASON
強引過ぎると思うんだ。
ぽかぽか陽気の五月。
『…日向ぼっこに最適な日だ…。』
学校生活にも慣れ、“ウサギ”って呼ばれるのも慣れ…
トントントンッ
『あぁぁい…。』
隼「入るぞ。」
『あぁぁい!!?』
いきなりの訪問者に驚くウサギだった…。
隼「…大丈夫か。」
驚き過ぎて椅子から落ちた。床に頭、椅子に足の状態。
『大丈夫れす!』
隼「その体制は大丈夫じゃなさそうなんだが。…ほら。」
『隼さんありがとうございまーす。』
隼「服のお下がり持ってきた。裕翔と零のだ。あとは…結のセレクト。」
『え!俺この前買ったばっかなんですけど!』
隼「お前の服装がダサすぎて結が一番泣いてる。」
『何で泣くんだ!…えー、この服のどこがおかしいんだろう…くまさんがちょーっと血を吐いてるTシャツに猫さんがちょーっと吐いてるTシャツとか…』
隼「それがダメなんだと思うぞ。ほら、これ着ろ。」
『えー、可愛いのに。』
隼「どこがだ。」
『んじゃ、着替えてきマース。』
隼「ああ。着替えたら出かけるぞ。」
『ほえ?どこに?』
隼「…早くしろよ。」
『…?…はーい!』
どこに行くんだろう…?