男装女子。FIRST SEASON
さてお次の扉へ。…さっきから野郎の雄叫び聞こえるけど、何やってんだろ。
ガチャ
『……。』
ガチャン
ガチャ
『……。』
ガチャン
これをしばらく繰り返していた。
そして6回目。
ガチャ
『……。』
ガッ
「誰かよくわかんないけどアンタ入るんなら入れ。」
『ゴメンよ!何やってるかよくわかんなくって☆』
「俺から言わせればお前が何やってっかよくわかんないわ。」
『…これ喧嘩…だよね?めっちゃ血が床に落ちてんだけど。』
今の惨状。床に血の跡、へばってる男共。そんで喧嘩し続ける男ども。
「あ、これ俺らの血じゃない。先々代のそのまた先々代のチームリーダー決めで血まみれになるまで戦った所なの。なんか全然血が取れないんだよな。」
『…へぇ。』
「よかったらやってく?」
『そんな軽く誘わても!?てかそんな軽いものなのこれ!!』
「ッあー!負けたァァァァ…」
「よっしゃァッ!アイス奢り確定ッフゥゥゥ!!!!」
『めちゃくちゃ軽かった!』
「そんな神経質なものやってねぇから。…まあお前、ひ弱そうだけどな。」
『見た目はひ弱そうなのは認めるけど、俺は全然ひ弱じゃないから。』