男装女子。FIRST SEASON






「そーかー?」



『ウンウン。むしろ俺に触ると火傷するぜッ!!』



「それ絶対言いたかっただけだろ。」



てへぺろ☆



「つかやるってことで良いのか?」



『やるー!』



「オシ、じゃあまず俺からな!あ、俺は日向 夏樹 ヒュウガ ナツキ。」



『俺はウサギ!よろしくな、日向!!』



「本名はー?」



『んー…勝ったら教えてあげるよ♪』



「おっし!じゃあ勝ってやる!」



『あ、見た目に気を使わなくていいからね。さっきも言ったけど…火傷するよ?本当に。』



ピリッ



「…。(コイツ…さっきまでヘラヘラしてた癖に急に真面目になりやがった。)」



『先攻はどっちから?』



「……俺から。」



『そう。じゃあいつでもかかっておいで。』



「…ッ」



パシッ



パッ



殴ってきた拳を華麗に受け止める。次々と来る拳をさばくか避けるかする。



「(一向に当たらない…!)」



『……。』



パシッ



日向の拳を受け止め、そのまま腕を掴んで背負い投げをした。



「…ッグ…」



『ハイ、勝負あり。』



「…ッはー…。負けたァァァァァ…。」



『日向は喧嘩は出来るけど、柔道とか空手道とか合気道とかやってなかったから受け身出来ないまま落とされた。受け身出来てたらもうちょっと出来たかもね~。』



「くっそォォォォ…今度から柔道習う…。あ、俺のことは夏樹でいい。」




< 32 / 255 >

この作品をシェア

pagetop