男装女子。FIRST SEASON








壮悟「…そういえばそろそろ七月だけど…期末テストの勉強は順調?」


……え?



結「はっ!もちろんやってます…!」



裕翔「英語と物理以外は…でしょ?」



結「ギクリ」



百「本格的にはまだなんですけどね。毎日一応予習復習やってるので焦りはしないです。」



夜「わー、偉いなー。俺全然やってない。」



百「少しはやろうか、夜。」



『え、待って待って。学校でそんな話してた!?』



壮悟「いや、まだだね。というか多分忘れてると思うよ。前回は一日前に言われたからね。」



『何やってんだアイツ!!!教師失格すぎる!!!』



壮悟「幸い、まだあと三週間あるし、これからやれば大丈夫だよ。」



『ていうか根本的な問題。そもそもここに定期テストがあることについて驚きを隠せない。』



夜「4回はあるよね。はー、面倒臭い。」



『それな!!?てか大体みんな授業受けてないじゃん!?そんなんでテストどーなってんの?!』



結「まー酷いよね。留年か退学するヤツ多いし。」



裕翔「でも僕らはちゃんと進級出来るもんね!なんてったって隼さんがいるから!!」



『へ?なんで?』



壮悟「隼は全国模試一位取ったことあるからね。昔の話だけど。」



『…何でそんな人がここに…。大体隼って何者』



ガチャ



隼「…あ?俺がどうした?」



『何でもないでーす。』



壮悟「今ね、今度の期末テストの話してたんだ。」



隼「…そうか、もうそんな時期か。」



結「…勉強嫌い大嫌い。」



バシッ



無言の圧力と共に隼が持っていた本で叩かれた結。



結「グッ…頑張りますよォ…。」




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