男装女子。FIRST SEASON






秋「はい、これ以上俺のハートが粉々になる前に消えるから。これ自習用プリント。はい、んじゃ頑張ってー。」



教団の中から大量のプリントを出しながら言う、そ奴は…




『やる気無いんかい。』



秋「俺は忙しいの、一応校長なの。…あ、テメェら一枚でもやり残しがあったらプラス10枚だから。じゃ。」



ガラガラガラ…バタン



シーン



ガタガタガタ



『!?』



いきなり物音がすると思ったら生粋の不良達が目の前に集まってきた。



「お前、あの人とどういう関係だ!!!」



『…俺の親父?』



「「「「「「「「「「「!」」」」」」」」」」」



…いや一斉にビックリマーク付けんな。



「た、確かに…名字は宇佐美と一緒だが…」



「いやいやあんま似てねぇだろ!!」



「でもあのやり取り見てると…」



他のクラスメートならぬ不良は輪になって話し合っていて、一人置いてけぼりの私。



『…なんなんだコイツら。…てか俺の周り全然居ないんだけど。』



私の隣とその隣2席と前2席。



「ああ、それは____」



ガラガラガラ



「…あ!いない!良かった~!」



「結が寝坊するから!!!」



「うちの零もだけど…って、零!?起きて起きて!!」



「…Zzz…。」



『なんか個性の塊軍団来たんだけど。』



「お前の周りの方々だ。」



『方々って…お偉いさんかよ。』



「お偉いさんだよ!!《牙狼》と《クラウン》の幹部だよ!」



『…なんか…ちっちゃい?』



てか《牙狼》?《クラウン》?なんじゃそりゃ。



「それを言うな。本人達…特に折笠さんは超気にしてるから言うな。」



「いやいやもう聞こえてるから。もう色々と遅いから!?」



『わー、俺と同じ身長だ!仲間だ仲間!!』



「…仲間…!」



「裕翔がすごい喜んでる(笑)」



「良かったでちゅねー、裕翔きゅん。」



「結、凄いウザイ。」



「ヒドイッ」



「…Zzz…」



立ち寝…凄い。




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