男装女子。FIRST SEASON





零「確かに広いよ。僕らの部屋よりも広い。」



光「そうだね…。」



出雲「いや、こんな感じだよね?」



隼「ああ、こんな感じだ。」



壮悟「ゴホンッ二人は特別枠だからね。」



蓮「ウサギも特別枠だな、なんてったって秋さんの息子だからな。」



悠太「ウサギー、どこー?」



光「寝室じゃないですか?」



ガチャッ



零「わ、すごいしんぷるな部屋…!」



夜「ウサギー…いなくね?」



百「いや、暗いだけじゃない?電気付けよう。」



結「出雲さーん、電気つけてくださーい。」



出雲「……イヤ、その必要は無いね。…ほら。」



出雲が指を指す方向を見ると、窓の外のバルコニーに人影が横たわっていた。



悠太「ウ…サギ…?」



出雲が率先して行く。あとの人も続いて、窓の外を覗く。



裕翔「ッウサギ…!」



雨に打たれて、気絶しているウサギがそこにいた。



ガラガラガラ



出雲「とりあえずウサギちゃんを中に入れる。君たちはとりあえず着替えるものと…救急箱を持ってきて。あとタオル。」



悠太「あいあいさー!!!結、僕達はタンスから服!!」



結「わかった!」



光「零、俺たちはリビングから救急箱持ってくるよ。」



零「う、うん…!」



百「夜、大きめのタオルと小さめのタオル。あとはお湯も持っていこう。」



夜「はーい」



悠太「玲央、ウサギは多分冷えてるから暖めよう。エアコンつけて、湯たんぽも!」



玲央「了解。…つか料理は?」



壮悟「俺たちがやっておくよ。とりあえず閉まっておくね。」



悠太「ありがとうございます!」



蓮「壮悟、俺も手伝う。」



出雲はウサギを横抱きにする。いわゆるお姫様抱っこ状態。



素早く寝室に連れていく。



出雲「……この部屋はダメだ。僕の部屋で寝かせる。」



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