男装女子。FIRST SEASON
急遽、ウサギの部屋から出雲の部屋に移動決定。
隼「…顔が赤い。熱出してきてる。」
結「着替え持ってきましたー!!!」
裕翔「それ僕のモコモコパジャマ…!!しかも夏用!!」
百「タオル持ってきましたよ!」
夜「ヤバい、こぼしそう。」
光「救急箱も持ってきましたー!」
零「持ってきたよ…!」
出雲「ありがとう、みんな。…じゃあちょっと部屋の外で待ってて。」
「「「「「わかりましたー!」」」」」
零「……出雲。」
出雲「……大丈夫。知ってるよ。僕は何でもお見通しだからね。」
零「…そっか。」
光「?何の話?」
零「何でもないよ。」
出雲「じゃあちょっと待っててね。」
バタンッ
出雲「…ウサギちゃん。起きて。起きて。」
『…ん……?』
出雲「大丈夫かい?ウサギちゃん。記憶はある?」
『…ある…けど……痛ッ』
出雲「…腕見せて。」
『…っわ』
出雲が少し険しい表情になった。
出雲「…喧嘩でもしたの?」
『してない。』
出雲「…ウサギちゃん。君は女の子なんだから、もっと体をいたわってあげて。」
『…別に大丈…え?今…なんて…?』
出雲「…僕は何でも知ってるよ。」
微笑みながら言った出雲。
『…えっ…ちょ…え…っ…ええ!!?』
出雲「そんなことよりも、早くこれに着替えて。怪我の手当はその後。」
『え、い、いつから…?』
出雲「ほら、早くしないと…僕が脱がせちゃうよ?」
『急いで着替えます。』
出雲「…なーんて、大丈夫。急がなくていいよ。…けど…そうだね…途中まで脱がせてあげようか。」
『えっいいい、いいいいいいらないです!!!』
出雲「大丈夫、君が思うようなことはしないから。それに…君の利き手は捻挫してるようだし。」
そっ…と、左手を優しく撫でる。
『あ…捻挫してたんだ…全然気付かなかった。…感じ、骨は折れてないみたいだから、大丈夫。』