男装女子。FIRST SEASON












夢を見た。



大好きな、大好きな人たちの夢…。



「____________。」




『ッ!?…待っ…て…!』




















零「うさぎ…?」



『ッハ……ッ!!』



零「…うさぎ、腕痛い。」



『あ、ごめ…』



気付いたら、目の前に零がいた。



零「…大丈夫?」



『…あ、うん。大丈夫、ゴメンね。』



零「…うさぎ…?顔が青い…。」



『大丈夫、大丈夫。』



少し、深呼吸をしたら落ち着いた。



『…あれ、そういやなんでここに…?』



リビングにいた。



共通のリビングのソファに寝かされていた。



零「出雲がね、お姫様抱っこしてもってきてた。」



『……アイツか…腹パンした奴は…!許すまじ!!!!!痛い!!!!』



零「大人しくしてないとダメ。」



…零に言われたぁ…。



『…てか、俺なんか手も足も拘束されてるんだけど。』



零「出雲が起きたら絶対に暴れるから、今のうちに紐で結んじゃおうって。」



あんにゃろ…殺す…。



『…今何時?』



零「夜の2時。」



『えっ、零こんな時間まで起きてて大丈夫?』



零「…大丈夫じゃない…眠い…。でももうすぐ交代の時間…。」



『へ?交代??』



零「見張りだって。」



『また出雲か…。』



零「ううん、隼が言ってた。」



『隼も!?!?……ハァ。』



零「隼が一番心配してたよ。」



『…そっか。』



零「…僕も、光も、みんなも、心配してたんだよ。」



『…ごめんね。もうしないよ。』



零「ホント?」



『うん。もう大丈夫だから。』



零「……うさぎの大丈夫は、全然大丈夫じゃない。」



『え?いやいや、大丈夫だから。』



零「みんな起こしてくる。」



『えっイヤ、いいよ。もう遅いし。』



零「起こしてくる。」



そして消えてった。



『…ええええ、あの子超頑固。可愛い。』



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